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AutoCAD互換のソフトを試してみた

AutoCAD2010では、またdwgフォーマットが2010形式という新たなものにかわったそうです。

私の仕事している業界ではAutoCAD LTを使っている企業が多いのですが、数年後とのバージョンアップでファイル形式の互換性が失われるため、外部とのデータ交換にしばしば困ることのあるCADソフトです(旧バージョン形式でも保存できますが)。

ArcMapにも言えることですが、劇的な機能向上が無いのにもかかわらず高い料金で毎度毎度バージョンアップするのも難しいため、AutoCADと互換性のあるCADソフトの体験版をダウンロードして試してみました。

[参考価格]
AutoCAD レギュラー版 62万円
AutoCAD LT 20万円

結論から書くと、2010形式に対応したソフトはありませんでした。2010形式のファイルを変換するには、当面の間はDWG TrueView2010を使うしかなさそうです。

ただ、調べてみるとAcadLTよりも格段に安く入手可能なのに、普通にdwg・dxfを読み書きできるだけではなく操作性も含めたほぼ完全互換、ラスタ読み込みや各種カスタマイズ、3Dレンダリングなども可能と魅力的な低価格ソフトが多数ありました。

個人的に気に入ったのは、一番動作が機敏だったBricsCAD V9 Classicです。もし、普段AutoCADを使っている方で、新しいソフトを使うための予算や学習時間を最小限にしたい人はZWCADの導入は検討に値すると思いますが、こちらはパクリっぽいのが気になります。

BricsCAD V9

  • ○AutoCADを使える人ならほとんど問題なく使える。
  • ○キビキビした動作で安定して動く。
  • ○dwgファイルは2007形式までOK。2010形式は未対応。
  • △ショートカットキーは同じだが、メニューの並び方やプロパティ画面などが違っている。
  • △LISPやARXによるカスタマイズも可能。DIESEL式も一部可能だがマクロ記録はいまいち動かない。

[ひとこと]
次に購入するならこれかな、と思った。

[価格]
Bricscad V9 Pro:7.9万円、3D機能あり
Bricscad V9 Classic:5.9万円、3D機能あり、VBA不可

ZwCAD

  • ○AutoCADを触ったことのある人は、まったく違和感なく使える。というかAutoCADでは無いことに気付かない人もいそう。
  • ○機能、見た目、ショートカットキー、プロパティ画面、何から何までAutoCADそっくり
  • ○dwgファイルは2007形式までOK。2010形式は未対応。
  • △LISPやARXによるカスタマイズも可能、マクロ記録はいまいち動かない。
  • △基本的にサクサク動くが、保存時はちょっともたつく
  • △残念ながらヘルプは日本語化されていない箇所が多い(英語のまま)
  • △中国製

[ひとこと]
Autodesk社製でないのが驚きなぐらい、AutoCADとの違いがわからない。。。

[価格]
ZWCAD2009 PRO:8.0万円、3D機能あり
ZWCAD2009 PLUS:6.5万円、3D機能なし

LiteCAD

  • ○フリーソフト
  • ○インストール不要でUSB起動可能
  • ○shapeファイルを入出力できる
  • ○dwgファイルは2007形式までOK。2010形式は未対応っぽい。
  • △ラスタ読み込みもできたが、作図は2次元まで。
  • △日本語化されてない
  • ?上記公式サイトから直接ダウンロードできませんが、右クリックしてソースを見たらファイル名(litecad.zip)がわかります

[ひとこと]
AutoCADに見た目は似ていてるけど、仕事に使おうとは思えなかった。
どうやってレイヤ操作するんだろ。

——-
以下、体験版のインストールはしてないけど、ちょっと調べてみたソフト

IJCAD7

  • ○オプション購入で建築・土木・電気・機械系コマンドを追加できる
  • ○jwcadのデータが読める
  • ○dwgファイルは2007形式までOK。2010形式は未対応。
  • △体験版をダウンロードするためにユーザー登録後にログインしなおす必要があり面倒

[ひとこと]
昔のIntelliCADの不安定イメージがあって気が進まなかった

[価格]
IJCAD 7 Pro:10.5万円、3D機能あり
IJCAD 7 Plus:5.8万円、3D機能なし
IJCAD 6 Architectural:15.8万円、3D機能なし、建築系コマンド追加
IJCAD 6 Civil:15.8万円、3D機能なし、土木系コマンド追加
IJCAD 6 .SXF:10.3万円、sxf対応
IJCAD 6 Electrical:15.8万円、3D機能なし、電気系コマンド追加
IJCAD 6 Technical:15.8万円、3D機能なし、機械系コマンド追加

XcellicCAD V6

  • ○安い
  • △dwgファイルは2004形式までしか対応してない。
  • ×公式サイトが2005年で更新をやめているので、今後の対応も望めない

[価格]
XcellicCAD v6 Standard:3.8万円、3Dはサーフェスまで
XcellicCAD v6 Professional:7.7万円、3Dレンダリング可

公共測量ビューア・コンバータ

GISやCADで用いられるファイル形式を相互に変換できるフリーソフト(国土地理院製)の紹介です。このソフトを使えば、DMデータをsxf形式に変換することができます。

以前紹介したCreate DXF file from feature layer in ArcMapは、ArcGISが無いと使えなかったのですが、今回のソフトは単体で変換が可能です。
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ジオメトリ変換ツールがバージョン2になりました

ESRI社で作っているArcGISの外部ツール、ジオメトリ変換ツールがバージョン2.0になっていました。

新しい機能が複数追加され、今まで『ET Geo Wizards』などを使わなければ出来なかった処理が、一部でも純正ツールで出来るようになったのは良いですね。
ただ、例えばポイントを包含するポリゴンを作成できるようになったのは良いのですが、原バージョンではその精度(折れ点の数や距離)を指定できなかったり、もう少し内容を詰める箇所はあると思いますが。

●ポリゴンから変換する機能
ポリゴンの頂点からポイントを発生
ポリゴンの重心点からポイントを発生
ポリゴンのラベルポイントからポイントを発生
ポリゴンの枠線からポリラインを発生
ポリゴンをラインで切断
ポリゴンを穴埋め
ポリゴン同士の重なる領域を除去
ポリゴンから面積按分(ポリゴンの属性値を面積比率を使って按分計算)
内向きバッファを発生

●ポリラインから変換する機能
ポリラインの頂点からポイントを発生
ポリラインの中間点からポイントを発生
ポリラインの端点からポイントを発生
ポリラインの接点(交点・接合点)からポイントを発生
ポリライン上の任意の間隔でポイントを発生
ポリラインを重なっているポイントを基に分断
ポリラインで閉じた領域をポリゴンへ変換
ポリラインをスムージング
ポリラインの頂点を間引く

●ポイントから変換する機能
ポイントをポリゴンに変換
ポイントをポリラインに変換
ポイントを包含する凸包を作成
ポイントからスパイダーグラフを作成(最寄りのポイントまでのポリラインを発生)

●その他機能
ポイントを新規作成
ポリラインを新規作成
ポリゴンを新規作成
空間情報をコピー
フィールド定義を変更(ついにフィールド名を変えられるようになりました)

DWGデータの無料変換ツール

以前、DWGTrueViewというソフトについて記載しましたが、さすがAutodesk謹製だけに確実にファイルフォーマットを変換できて良いのですが、ダウンロードするのも大変(ファイルサイズ200MB以上)で、インストール後も動作が遅くてイライラしていました。

そこで、DWG TrueViewよりもお手軽にファイルフォーマットを変換できるソフトがありましたので、ご紹介します。

EveryDWG

R12形式から2007形式にまでの幅広いdxf,dwg,dxbファイルに対応し、ファイルサイズがたったの3MBです!しかも、インストール不要(解凍するだけですぐに使える)というのも嬉しいですね。ただし、現時点でDWGのバージョンは「2007形式」まで対応しています。

この変換ツールは、CADフォーマットの標準化およびCADデータ変換ツールのオープン化を進めている非営利団体ODA(Open Design Alliance)によって作成されていますので、今後のdwgバージョンアップにも対応してくれそうです。

Office2007のデータを古いオフィスで扱う

最近、ちらほらと、エクセルのデータを新形式でやりとりする機会がでてきました。

まだまだ従来形式のxlsファイルでの運用が多いですが、256列×65536行を越えるデータを扱えるとともに、従来よりも複雑な条件付き書式を設定可能になるなど、新ファイルフォーマットには一定の利点があるため、次第に新フォーマットへ移行していくのではないでしょうか。

ただし、エクセルの標準ファイルフォーマットは、バージョン2007よりファイル形式(及び拡張子)が一新されてしまったため、古いバージョンのエクセルでは、そのファイルを扱うことが出来ません。

以下のアドインをインストールすることで、最新版ではないオフィス製品群(office2000・2002・2003・XP)で、word2007で作成されたdocx、excel2007で作成したxlsx、powerpoint2007で作成したpptxなど、2007形式のファイルを扱えるようになります。

Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パック
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=941B3470-3AE9-4AEE-8F43-C6BB74CD1466&displaylang=ja

Microsoft Office Word 2007、Excel 2007、および PowerPoint 2007 の新しいファイル形式の文書、ブック、およびプレゼンテーションを開いたり、編集、保存を行うことができます。

DMデータをdxfに変換したい

ArcGIS9.2には、標準で『国内データ変換ツール』がインストールされますので、デジタルマッピング成果(dmデータ)をシェイプファイルに変換するのは簡単にできます。
DMデータをArcGISだけではなく、AutoCAD等でも使いたい場合、DXFファイルに変換すると利便性が向上します。

ちまちまとエクスポートを繰り返しても良いのですが、一括でDXFファイルに変換できるCreate DXF file from feature layer in ArcMapというArcScriptを紹介いたします。

 【インストール】

まず、 http://arcscripts.esri.com/details.asp?dbid=15146 よりファイルををダウンロードし、解凍したファイルを適当なフォルダに保存します。

次に、ArcGISを起動し、ツール>カスタマイズ とすすみ、コマンドを『ファイルから追加』します。

【使い方】

変換したいシェイプを選択して、ExportDXFボタンをクリックするとファイル名を指定するダイアログが出てきますので、適当な保存場所を指定するだけで綺麗にレイヤ分けされたdxfが作成されます。

ただし、pointとpolylineは上手く変換されるのですが、polygonとラベルは一手間かけないと変換できません。

【ポリゴンをDXFにするには】

ポリゴンを上記ツールで変換しようとするとエラーが出ますので、『ジオメトリ変換ツール』を使ってポリラインに変換します。

ジオメトリ変換ツールをダウンロード。

【ラベルをDXFにするには】

ラベルをDXFに変換しないことには、道路名や標高などが良く分からない地形図になってしまいますので、是非とも変換したいところです。

まず、ArcCatalogを使って適当なジオデータベースを作成しておき、そこにラベルのデータ(アノテーション)を保存します。ラベルはアノテーションに変換し、ジオデータベースに保存することで、dxf変換の対象となるようです。

なお、このデータベースは、dxf変換が終わったら消去しても構いません。