基盤地図情報をArcGISで使う
国土地理院より公開されている基盤地図情報に、今回新たに10mメッシュ標高が整備されたようなので、ArcGISでの読み込み方などを再整理してみました。
●基盤地図情報より無償でダウンロード可能な主なデータ
50mメッシュ標高(今後無くなるとのこと)
10mメッシュ標高
海岸線
軌道の中心線
建築物の外周線
行政区画の境界線及び代表点
水涯線
測量の基準点
道路縁
10m間隔の等高線
●データのダウンロード方法
- データ提供サイトを開きます。
http://fgd.gsi.go.jp/download/ - JPGIS2.0形式とJPGIS2.0(GML)形式が公開されていますが、迷わずJPGIS2.0形式を選びましょう。GML形式は変換できません。
- 必要とする地区および情報を選んで、ダウンロード
ダウンロードしたファイルは、この時点で解凍する必要はありません。
●データの変換
ArcGIS9.2および9.3では、JPGIS形式のファイルを直接ArcGISで読み込むことは出来ません。
そこで、国土地理院が公開している『基盤地図情報閲覧コンバートソフト』によって、基盤地図情報をshapeファイルに変換します。
- データのダウンロードと同じく、http://fgd.gsi.go.jp/download/ より、基盤地図情報閲覧コンバートソフトをダウンロードします。
- 落としたzipファイルを解凍し、FGDV.exeを起動します。
- コンバーターのメニューより、ファイル>開く>ダウンロードしたファイルを指定
- 画面が更新されたら、メニューより、コンバート>シェープファイルに変換
ArcGIS9.3より、拡張DMの処理がしやすくなったらしいので、シェイプファイルではなくdmファイルに変換しても良いかもしれませんね。
●データの精度
基盤地図情報で公開されているデータは、2万5千分の1地形図がベースになっており、詳細な設計などには使えませんので注意が必要です。
http://www.gsi.go.jp/kiban/towa.html#k4 より
平面位置の誤差が、都市計画区域(都市計画法 (昭和43年法律第100号)第4条第2項に規定する都市計画区域をいう。以下この号において同じ。)内にあっては 2.5メートル以内、都市計画区域外にあって25メートル以内であること。
高さの誤差が、都市計画区域内にあっては1.0メートル以内、都市計画区域外にあっては5.0メートル以内であること。
コンバートソフトを起動し、ダウンロードした基盤地図情報を指定しても、データが表示されません。シェープファイルに変換できません。何がまちがっているのでしょうか??
困ったときに参考にさせていただいております.
基盤地図情報に関して,新しいコンバートソフト(バージョン2)が提供されており,GML形式も読み込めるようになっています.以前のバージョンでは,ファイルを開くときにファイル形式としてfgdv,zip,xmlを選択できていましたが,現バージョンではfgdvだけになっています.かわりに,新規プロジェクトの作成で追加をやるとzip,xmlを選択できるように変わっています.