ドーナツポリゴン(穴の開いたポリゴン)の作り方
ArcGISでは、一般的に以下のa,bどちらかの手順でドーナツポリゴンを作成できます。
a.フィーチャを新規作成する場合
まず、外側のポリゴンを作成したら「パート編集終了」をクリック
次に内側の境界線を作図したら「スケッチ終了」をクリック
b.すでにあるポリゴンを使う場合
内側のポリゴンを選択し、エディタツールバーよりクリップを選択し、バッファ距離=0、「重なる領域を削除」を指定すると内側が消える
ただ上記手順では、1回に付き穴を1つしか開けることが出来ないため、穴を開けたい箇所が多数ある場合、上記手順では面倒です。
以下の手順を踏めば、穴の開きまくった虫食い状態のポリゴンでも一気に作成することが出来ます。
- 内縁線と外縁線を書いてあるポリゴンshpファイルを用意する。
- そのファイル1つだけを使ってインターセクト
- 出来上がったファイルをコピーし、外縁線よりも大きなポリゴンを作図する(適当な形でOK)。
- 1番と3番のファイルを使ってインターセクト
- 4番のファイルから2番のファイルと「正確に一致する」ポリゴンを削除
Arcで作業する際にいつもお世話になっております。
ArcMap8.3ではbの方法がうまくいかなかったので、下記の方法で作りました。
1. クリップされるポリゴンA(外側)を用意する。
2. クリップするポリゴンB(内側:ドーナツの穴になる部分)を用意する。
3. 1番と2番をツール→ジオプロセッシングウィザードよりユニオン処理。
4. 3番でできたUnion_Outputファイルを、エディタ→編集の開始→すべて選択→クリップ。
5. 4番の操作時にクリップメニューがグレーアウトして選択できないときは、ツールバーのフィーチャー選択で外側の部分(ドーナツ(注:ドーナツの穴になる部分は選択しない))を選択。
6. クリップでバッファと重なる領域を残す(バッファ距離0.000)。