フィルタと効果を使い分ける
illustratorのバージョン10以降には、イラストに様々な効果を与える【フィルタ】と【効果】というコマンドが用意されています。
フィルタも効果も、どちらも適応した後の見た目は一緒ですが、使い方が異なりますので、これらを使い分けるだけでも格段に作図効率が上がります。
- フィルタは、適応したら線の形自体を変えてしまいますので、あとから修正することができません。【効果】では使えないような効果を与える場合や、一度書いたら変更する必要が無いパーツに適用します。
- 効果は、線の形はそのままで、見た目だけを変えます。こちらは、線の属性(アピアランス)を何度でも変更出来ます。
例えば、旗揚げやフローチャート等を作成する場合、フィルタを使っていたのでは、線の向きや長さを変更するたびに書き直し等が生じるため効率が下がります。
効果の応用例として、ちょっとした矢印を作成してみます。
1.線を書く
2.効果>スタイライズ>矢印にする
3.効果>スタイライズ>角を丸くする
4.アピアランスを並び替える
※アピアランスの設定画面を出すには、ウインドウ>アピアランス
以上のように作成することで、どのような線形の矢印線でも書くことが出来ます。
また、後から一括で線の丸み具合を微調整したり、矢印の形を変えたりできますし、線形を変えても矢印の方向が変な方向を向いたりしません。
●失敗例
アピアランスの順番が合っていないと、白枠に囲まれた矢印になったり、矢印の形が丸くなったりします。