超高速3次元データビューアー
航空レーザー測量により取得したデータは、広範囲の標高をある程度正確に取得できて大変有用なのですが、ノーマルのArcGISでは描画が遅くイライラします。
そこで、3次元の点の集まりであるレーザープロファイラデータの処理に特化したフリーソフトの紹介です。また、同サイトでは、xyz座標が記載されたcsvテキストファイルをASCII Gridに変換するフリーソフトも公開されています。ArcGISのプラグインではなく、単体で動くソフトです。
このソフトが無料とは信じられません。これはすごいです。
以下に紹介するどちらのソフトも、日本語化されていませんが、ごくごく簡単な英語なので、誰でも使えます。また、ライセンス取得等も必要がないので、ソフトをダウンロードしたらすぐに使えます。インストール自体は、特にオプションはないので迷わず行えます。
■超高速3次元ポイントビューアー
LViz – LiDAR / ALSM 3D Visualization tool
http://lidar.asu.edu/LViz.html (LViz-1.4.1.1.exe)
●LVizの使い方
- x,y,z座標が記載されたテキストを用意します。
- LVizを起動します。
- メニューの『Import』から、『Import Multi-Column Point Cloud File』を選択
Filename > 座標を記載したファイルを指定
File Delimeter > csvファイルの区切りを指定
Get Headersをクリック
X,Y,Z > 表示したい列を選択する。csvファイルにidとかが記載されている場合は、適宜指定する。- Importが終わると、ArcGISやAutoCADでは考えられないような描画スピードで、膨大なポイントデータを表示してくれます。
■テキストからラスタ(ASCII Grid)に高速変換するソフト
GEON Points2Grid Utility
http://lidar.asu.edu/points2grid.html (GEON-points2grid-Utility-Setup-v1_3.exe)
●GEON Points2Gridの使い方
- x,y,z座標が記載されたテキストを用意します。
- GEON points2Gridを起動します。
- いきなり入力ダイアログが表示されるので、適宜入力する。
Input File > 上記テキストを指定
Grid Type > Min,Max,Mean,IDW,Point Countのうち好きなのを選択
Algorithm Parameters > Grid Resolution 例えば10mメッシュが欲しければ10と入力
Search Radius Value 特に変更不要
Output Directory > 出力先フォルダを指定
Output File > ファイル名を指定- あとは、OKボタンを押すだけで、あっという間にラスタ変換が終わります。
これでフィルタリング処理もできれば最高ですが、フリーソフトでここまで出来れば文句ありませんね。