凡例が横長になりすぎるため、項目名を改行させたい
ArcGISは、CADやイラストレーターなどと違って、配置したオブジェクトの凡例を自動で作成してくれるため、人に見せる資料を作成するときに、大変便利です。
しかし、凡例に表示したい文字列が長すぎると、凡例が横長になり格好悪くなります。困ったことに、ArcGISには凡例の文字列を折り返して表示する、という機能が付いていないため、カスタマイズしていないArcGISでは、我慢して小さい文字に縮小する、我慢して横長のまま我慢する、という困った2択しかありません。下記のスクリプトを使うと、凡例の文字列を適切な長さで改行することができるようになりますので、試してみましょう。
MultilineLegendText
http://www.steepearthgis.com/scripts.shtml
*インストール方法
- 上記ページから圧縮ファイルをダウンロードします。
- 適切なフォルダに解凍します。
- multilinelegend_install.bat を実行
- ArcGISを起動し、ツール>カスタマイズとすすみ、ダイアログの下側にある『ファイルから追加』を選んで、MultilineLegendText.dll を読み込み
- ボタンを追加できるようになったので、
ツール>カスタマイズ>コマンド>カテゴリとすすみ、
MultilineLegendのボタンを適当なところに配置
*使い方
- 長すぎて困るレイヤを選択して、先ほど追加したMultilineLegendボタンを押す。
- 改行したいラベルを選択して、Changeボタンを押し、適当なところで改行させる。
残念ながら、凡例の幅に応じて自動的に改行位置をずらしてくれる、といった機能はありません。
注意1 レイヤではなくシンボルを選択した状態でMultilineLegendボタンを押すと、『Must have a single layer selected in the TOC.』というエラーが表示されたます。
注意2 ダイアログに表示される日本語は文字化けしていますが、凡例にはキチンと反映されます。