ラスタのリサンプリングについての説明
基本的に、ラスタ地形図として配置するだけの時には、気にしなくて良いです。
ラスタ演算をする場合のみ、考慮してください。何も気にせずラスタを使っていると『最近隣内挿法』になりますが、これだと問題アルよ、という内容です。
最近隣内挿法
ラスタのセルの値を、最も近いポイントのデータと同じにする方法。
ある範囲は5、ある範囲は1など、はっきりとデータの境界が区分されるべきデータで使用する。
共一次内挿法
ラスタのセルの値を、近くの4点の値を元に加重平均で求める方法。
例えば、水位や濃度など、ホントは滑らかなデータなんだけど、代表点でしか値を求められない場合に、この方法でリサンプリングします。
ただし、滑らかに補完するため、元々のジャストポイントのデータをラスタから復元することは出来ません。また、ボヤッとしたデータになります。
三次たたみ込み内挿法
共一次内挿法より詳細な方法で、近接する16個の値から平均値を出します。精度は高いですが、処理に時間がかかります。
ただし、何でもかんでも『三次たたみ込み内挿法』を使えば良いという訳ではありません。
最近隣内挿法では濃淡にむらがある出力結果が得られ、共一次内挿法ではスムースな結果が得られます。また、三次たたみ込み内挿法では、鮮明な結果が得られます。