QGISをはじめとした、FOSS4G(Free Open Source Software for Geospatial)のイベントが近場であったため参加してきました。
お時間を頂いてLT発表をしてきましたので、資料をここにも置いておきます。
GISで作ったデータを3Dプリンターで出力したいという方がいらっしゃいましたらご参照ください。
QGISをはじめとした、FOSS4G(Free Open Source Software for Geospatial)のイベントが近場であったため参加してきました。
お時間を頂いてLT発表をしてきましたので、資料をここにも置いておきます。
GISで作ったデータを3Dプリンターで出力したいという方がいらっしゃいましたらご参照ください。
QGISは無料で使えるため、とりあえずGISに興味があっても触ったことのない人に気兼ねなく薦められる反面、商用ベースのソフトではないため、詳細な解説書などが発売されていません。
そこで、”とりあえずダウンロードしてみたけど使い方が分からない”という方に、北海道大学 橋本氏のホームページにて公開されている「GISを用いた津波ハザードマップ作成マニュアル」というPDFファイルをご紹介します。
ちょくちょく内容が改訂されており、現時点の最新版1.8にも対応しています。
内容は、基盤地図情報のダウンロードおよびshapeファイルへの変換方法、数値標高モデルのラスタ化、各データの重ね合わせ、色分けなど、GISのイロハが手取り足取り記載されていますので、マニュアル代わりに使えると思います。
ぜひ、ご一読ください。
ESRIより個人向けのArcGISライセンスが安価で販売されるようになりました。
www.esrij.com/products/arcgisforhome/homeuse.html
上記ライセンスが1年間つかえて1万5千円とのこと。
ArcGIS for Home Use は、ArcView および エクステンションを1年間15,000円(税別)でご利用になれる個人向けのプログラムです。 ArcGIS に関する知識をさらに深めたいなど、ご自宅でのArcGIS の個人学習にお役立ていただくことができます。(※ 本プログラムの利用範囲は非商用の個人利用に限定されます。業務でのご利用はできません。)
QGISなどの無料GISが手軽に使え、かつ機能も向上しつつあるため、どうしてもArcGISが必要という場面が少なくなってきていますが、どうしても自宅でArcGISの勉強をしたいという方は購入されてはいかがでしょうか。
以前、AutoCAD互換のソフトを試してみた でAutoCAD互換ソフトとして安価なBricsCAD等を紹介しましたが、今はDraftSightという無料のAutoCAD互換2次元CADが出ていますのでご紹介します。
Draftsight完全に無料で使えるソフトで、業務に使ってもライセンス上問題はありませんし、印刷ができないとかの機能制限もありません。無料といっても出所が怪しいソフトではなく、3次元CADのソリッドワークスを作っているダッソー・システムズ製ですので安心して使っていいのではないかと思います。
ダッソー社の戦略としては、まずは無料の2DCADでダッソー社製ソフトの良さを知ってもらって、3DCADが必要になったらsolid woks等を購入して欲しいとの目論見のようで、Windows版(XP,Vista,7)だけではなく、Mac版やLinux版も用意されています。
DraftSightのダウンロードは以下のページから可能です。
http://www.3ds.com/products/draftsight/download-draftsight/
以下、BricsCADの概要紹介
2次元でしか設計しない方、かつ、ほぼノーマル状態のAutoCAD LTを使用している方でしたら、もうAutoCAD LTのバージョンアップはやめて、これに乗り換えるのを検討されていはいかがでしょうか。
CADデータをArcMap上に表示させるだけであれば、普通に「データの追加」をするだけで表示可能なのですが、ArcMapではCADデータの編集機能がないため、編集するためにはShapeファイル等に変換する必要があります。
AutoCADのデータをArcGISのファイル形式に変換する方法はいくつかありますが、一例を示します。 続きを読む CADデータをShpファイルに変換する
ArcGIS単体では、ラスタを用いた解析がほとんど出来ないですし、使いこんでいくうちに色々と不満が出てくると思います。
そこで、代表的な2つの拡張機能について、ごくごく簡単な説明を掲載しておきます。
●3D Analyst
・TIN(三次元のポリゴンデータ)を作成できる。
・TINに航空写真などを貼り付けて、鳥瞰図を作成できる。
・複雑な分析はできない。
●Spatial Analsyt
・鳥瞰図のような3次元空間的な表現はできない。
・各種データをラスタとして重ね合わせて解析できる。
・標高などのデータを読み込んでグラデーション表示したり、コンター図を作成したりできる。
・ちょっとした分析を行おうとすると必ず必要となるオプション。
とりあえず、ArcGISをお使いの方で、エクステンションを購入する予算がある場合には、汎用的で使い勝手の良いSpatialAnalystを買うのをおすすめしておきます。
AutoCADのデータは、ArcMapで「データの追加」から簡単に読み込むことができるのですが、ときどき、コンターなど認識してくれない線があったりします。
その原因の多くは「スプラインが使われている」事です。
ArcGISはスプラインをサポートしていませんので、元のCADデータにスプラインが使われている場合は、AutoCAD等で、そのファイルを「R12形式のdxf」に保存しなおせば、ArcMapでも表示可能になります。
ただし、splineがポリラインに近似変換されるため、データ量が非常に増えます。
GISでは、いろいろな投影法を使って地図を表現できるため、同じデータであっても投影法によって、地形の見え方が変わってしまいます。
小学校などで習ったメルカトル図法や正距方位図法などを思い出すと、地球を表現するためにいろいろな手法があり、手法によって大陸の見え方が異なる事が分かりやすいかと思います。
GISにおいても、投影法が適切でないと「縦横比があっていない」「なんで歪んでいるんだ?」と感じる地形図になってしまいますので、地図の縮尺にあった座標系データを指定しましょう。
たとえば、縮尺が「1000分の1」や「1万分の1」など場合は、平面直角座標系。
「20万分の1」などの場合は、UTM座標系。
全世界を相手にするときはWGSなど、好みで決めるとよいかと思います。
平面直角座標系やUTM座標系の割り付けは、地図センターの画像http://www.jmc.or.jp/faq/map/h_utm.html がわかりやすいです。